タブラマン
2014年10月12日
 

今年も「JAGDA Kawara Exhibition」の
季節がやってきました。

この展示は、茨城県の「八郷瓦」の美しさや
その可能性を発信するために開かれる展覧会で、
「瓦を生かした作品をデザインし、制作する」というもの。

…というワケで、またまた今年も瓦の造形をしました。

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今年は「カミロボ 紙の仏像」をモチーフにして瓦を作りました。

Kami-Robo紙の仏像シリーズは、今年の始めの展覧会で作った作品です。

カミロボ30周年の節目に
もう一度原点に立ち返ろうという事で、
「ダンボール」と「黒の油性マーカー」と「針金」だけという
最もシンプルな素材だけを使って制作しました。

Kami-Robo油性マーカーで体中に描き連ねた怪しげな模様は、
事前にデザインを起こしたりすることなく
その時の気分で即興で描き連ねています。

まぁ、カッコつけて言うと、
この模様は僕にとっての「お経」のようなものかもしれません。

全身にお経を書き込んだ「耳なし芳一」のようなイメージですね。

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さて、そんな「紙の仏像」をモチーフに
瓦を作ろうという事なのですが、
今回はカミロボデザインをそのまま瓦に置き換えるのではなく、
Kami-Robo作業しながら、瓦に適したデザインとして
再構築していく事にしました。

元になった紙の仏像が「即興性」を重視した作品だったので、
瓦造形もそういった意識を持ちながら
ライブペインティング的に
粘土細工の流れに身を任そうと考えたワケです。

完全にデザインを決めてから作業を始めるのではなく、
作業しながらラインを探って
デザインを完成させていくやり方は
非効率的で作業リスクが高いのですが、
この場合は意味のある進め方だったのではないか、と思っています。

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Kami-Roboはい、それで完成したのが右の画像になります。

全体的な方向性としては、
昨年が直線構成だったので
今年は丸みを出すことを考えながら制作しました。

凹凸感や全体の丸みは
人形焼きとか、縁日で売ってるお面とか、
そんなイメージです。

ここから乾燥させて
瓦の業者さんに焼いていただくのですが、
どうでしょうか、割れずにうまく焼き上がるでしょうか…。

瓦作品を展示する展覧会
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014
JAGDA Kawara Exhibition 2014」は

2014年10月17日(金)から 11月3日(月・祝)まで、
東京ミッドタウンにて開催されます。

是非お越し下さいませ。

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