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マンガ家、イラストレーターとして活躍されている
逆柱いみりさんとのコラボの話が舞い込みました。
逆柱さんが描かれる世界観には前から刺激を受けていて、
とても近しい人だと(勝手に&一方的に)
思い込んでいたところもあったので、
共同作業のプレッシャーも感じつつも
テンション上げてお手伝いさせていただきました。
★ ★ ★
コラボの内容は
「逆柱さんの描くキャラクターのペーパークラフト化」。
9月の展覧会で販売される
複製作品の一つとしての企画です。
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ただ、今回の場合はいつものペーパークラフトと違っていて、
型紙を作った後、表面の絵を描く段階で再び逆柱さんに戻す、
という方式をとる事になりました。
その方が元々絵を描く事を本業とされている
逆柱さんの絵がダイレクトに立体に反映されて
「逆柱いみりの絵の立体化」の純度が上がる、という作戦です。
これはこちらからも提案させていただいた新たな表現で、
今回の企画のキモでもあります。
そんなわけで、僕が請け負うのは
逆柱さんに対して「立体のキャンバス」を作る、という事。
そして買って下さる方に対して
紙工作の楽しさが感じられるような型紙作りをすること。
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これはこれで自己完結するモノ作りとは違った
楽しさや難しさがあるものです。
★ ★ ★
今回ペーパークラフト化したキャラクターは
「木乃伊(ミイラ)怪獣 ファラオス」と
「密漁ロボット ブルガン」、そして「ネコカッパ」。
ファラオスとブルガンはビリケン商会さんから
ソフビ人形も発売されている怪獣です。
型紙の作り方はいつも通り、
何度も何度も試作を重ねて出来上がった型紙を
パソコンでデータ化、という流れですが、
僕の場合ペーパークラフトを作る時は
「見立て」も含めた紙工作ならではの立体、
という見え方にこだわっているので、
やっぱり手作業でアイデアを積み上げる
前半戦の作業は重要になります。
「初めに立体ありきで、それをばらした型紙」ではなく、
「初めに平面ありきの立体」と言うのでしょうか。
平面の紙を半分に折っただけで立体になる「紙相撲の構造」が
やっぱり一番すごい、という感覚は
僕の紙工作のベースとなっています。
そんなわけで完成したペーパークラフトは
京都のトランスポップギャラリーで10月11日まで開催される
「逆柱いみり個展」から販売が開始されます。
かなり手間暇かかった立体になるので、
是非一度ご覧になっていただけたら、と思います。
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