マドロネック

210「3DCGでロボットを作る」

2019年5月16日

苦戦しながら覚えたデジタル造形の作業にも少しずつ慣れてきて、
最近では普段の仕事の中でも
3Dデータを普通に使うようになってきました。

いやぁしかし、思い返してみると
時代の流れの中で「立体を作る」という作業の内容が
ここまで変化するとは思わなかったですね。

あのパソコン嫌いだった僕が
ここまで長時間パソコンに向かって仕事をするようになるとは…という感じです。

…というワケで今回は、そんな僕が
最近作っている3DCGのロボットのお話です。

新しく覚えた技術を個人的な創作の方でも活用し始めました。

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まず最初に作ったのがこれ。
昨年秋の個展の時に作ったものです。




元になったスケッチがこちらです。
正面から描いた絵を元にして立体的に凹凸をつけていきました。



この時は最終的なアウトプットを
3Dプリンターで立体として出力する事も考えたのですが、
「レンダリング」という作業を覚えた時に
とても気持ちにしっくりくる感じがあったので、
それ以来レンダリングした「一枚絵」を完成形とするようになりました。

ちなみに「レンダリング」とは
デジタル造形したデータに色や陰影をつける事を言います。

立体として出力する事ももちろん魅力的ではあるのですが、
3DCG特有の質感が得られるレンダリングで
平面作品として完成させる方が
今の自分の気分には合っているように思っています。

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はい、そして2作目です。
2作目は「透明」や「金属感」など、極端な質感を入れてみました。

ここからはレンダリングの形式を変えたり、
色分けしたりして
さらに細かく作業してみました。




光沢感とか、透けた感じとか、
こういうのはデジタルならではの美しさが発揮されるなぁ、と思いましたね。

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さて次はもう一歩進んで、
「テクスチャーを貼り付ける」という作業をしてみました。

それが次の作品です。
3Dデータの表面に色を付けるのではなく、
外部から持ってきた「金箔」の写真を貼り付けてみました。




完成した時はこれはこれで面白いかも、と思ったのですが、
「できないことができるようになったウキウキ感」が落ち着いた頃に
「これはちょっと違うのかな…」というほんの僅かな冷めた感覚にもなりました。

これはこれで悪くはないけど…
(と言うかこれはこれで気に入ってはいるのだけど)
多分こういう事よりはなんかもっとパキッとグラフィカルで
ポップな感じの方が好みかもね…と思って作ったのが次の作品です。




積み木で遊ぶように単純な幾何学形を積み上げて形を構築していく、という意識も
この頃には極端になってきましたね。

「問答無用の直線」とか「完璧な等間隔」とか、
そういうのは手作業では出せないデジタルならではの面白さなので
積極的に使っていこう、と
この頃から意識的に思うようになりました。

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そして、現段階での最新作が以下の画像になります。




最近は「3Dデータを作っている」という意識から
「イラストを描いているような感覚」に徐々に変化してきたように思います。

「平面に立体としての奥行きを与える」とか
「立体なんだけど平面的に捉える」とか、そんな感じでしょうか。

「平面と立体の境界線を行ったり来たりする」というのは
カミロボも含めた自分の普段の考え方とピッタリ合う感覚なので、
デザインを単純化・平面化していく事は
かなりしっくりきています。

…とは言え、現状まだまだ
試行錯誤の途上にいるような感覚も大きいので、
さらに考え方がクリアーになるように
いろいろ試しながら作品を増やしていこうと思っています。