マドロネック

205 「チームナギナタ」

2017年9月17日

今回は、先日大阪で行われた
「おバカ創作研究所」で発表した作品のお話です。

おバカ創作研究所とは
あの「コレジャナイロボ」の
ザリガニワークスさん主催で行われているイベントで、
宿題として出された共通テーマに対して
自分なりの(しかも笑える)作品を作ってきて発表するという、
言わば「工作大喜利」の大会なのです。

レギュラーメンバーが
乙幡啓子さん、現代美術二等兵さん、ザリガニワークスさんで、
今回は関西での開催だったので
僕がゲストとして参加させていただいた、という、
概要としてはそんな感じでした。

で、そのイベントで僕が発表した作品の一つがこれです。

Kami-Robo

これは、お題「京都」に対して作った作品で、
「砂漠を疾走する祇園祭の長刀鉾」の模型なのです。

…といきなり言われてもなんだそれ?…ですよね。

ではなぜ僕がこんなものを作ったのか、
ここで僕が高校2年生の時に描いた漫画を
紹介させていただこうと思います。

     ★     ★     ★

はい、それがこれ。

Kami-Robo

チームナギナタ。

Kami-Robo

…いやぁ 恥ずかしい…

古い絵でねぇ。下手クソでねぇ。

いやぁ本当にすいませんね…。

     ★     ★     ★

チームナギナタは僕が高校2年生(17歳)の時に描いた漫画で、全46ページ。

内容は、パリダカールラリー的と言うか
「チキチキマシン猛レース」的な感じの世界観のお話で、
奇抜な自動車に乗って
砂漠を激走するレースの物語なのです。

主人公たち3人組は
祇園祭の長刀鉾のデザインを模した四輪駆動車を自分たちで作って
このレースに参加します。

そして、悪いヤツらに妨害されたり、
マシンがトラブルに見舞われたりしながらも
力を合わせて乗り越える…というベタな少年漫画になっています。

おバカ創作研究所では、この漫画の主要なシーンを
大きなスクリーンに映し出して説明したのですが、
場の空気的に会場が大爆笑となって
本当にありがたかったですね。

描いた当時は、漫画雑誌に投稿しても
2次審査くらいまで残っただけで、
そのまま周りの友達にも見せることなく
片付けて放置したままになっていた漫画だったのです。

それが今、たくさんの人に笑ってもらえて、
…まぁ、リアクションの種類は
当時の僕が思い描いていたリアクションの種類とは違っていたのだけど(笑)
イベント終了後もたくさんの人から
「あの漫画が面白かった」と言ってもらえて
それは素直に嬉しかったんですよね…。

   ★     ★     ★

それでは、ここからはそんなチームナギナタの
主要なシーンを抜き出してご紹介します。

まずはレーススタートから。

Kami-Robo

Kami-Robo

レースは砂漠のような荒野で行われます。

Kami-Robo

Kami-Robo

悪いチームから妨害を受ける!

Kami-Robo

そしていろいろあってレースは中盤へ。
なぜ「長刀鉾」なのか。主人公が解説するシーン。

Kami-Robo

様々な困難を超えて疾走するナギナタマシン。

Kami-Robo

しかし激走の中でマシンにかかる負担も相当なものがあったのか、
ついに屋根が破損してしまう…!

Kami-Robo

Kami-Robo

「ふ、風圧に耐えきれなくなってしまったんですね!!」

「軽くなって ちょうどよかったぜ」

会場ではここが一番ウケましたね…

そして!

根性で走りきったチームナギナタは1位でゴール!

Kami-Robo

しかし! 見事優勝したものの
バランスを崩したナギナタマシンはゴール後に爆発炎上!

Kami-Robo

必死で消火活動をする大会関係者!

と、その時、黒煙の中に3人の人影が!

固唾を呑んで見守る観客の前に
足を引きずりながら現れる主人公たち3人!

Kami-Robo

「お前に… お前についてきて
 一緒にレースできて良かったよ」

「ボクも同じです
 次もまた一緒に出ましょう」

「ありがとう…」

さあ皆さん、勝者に惜しみない拍手を!! 

…という漫画でした。

   ★     ★     ★

いやぁ、ヘンな漫画ですね…。

長刀鉾を " 奇抜な乗り物 " という視点で見て
カッコイイな、と思っていたんですよね。17歳の僕は。

まぁ今でもその感覚は変わらないんですけどね。

そして! ここからが本題。

この漫画の内容を紹介してから
お題「京都」に対して僕が出した答えが
_______________________

高校生の時に漫画に描いた
「砂漠を走る祇園祭の長刀鉾」のイメージを
今、改めて具現化してみた。
_______________________

ということだったのです。

イボイボのタイヤや巨大なマフラーなど、
デザイン的な特徴はそのまま継承しながら、
今の自分だったらあのナギナタマシンを
どうアレンジするだろうか、という
デザイン遊びをやってみた、というワケなのです。

Kami-Robo

Kami-Robo

Kami-Robo

模型は1/32スケールで、全高が65センチ。

プラ板やプラ棒、そしてプラモデルのパーツなどを
組み合わせて作っています。

チームナギナタの彼らは
ちょっとヤンキーセンスが入っている設定なので、
その辺りも考慮して
全体的にデコトラのディテールを基調にしながらまとめました。

あと、身の回りのものでも使えそうなものはいろいろ使っていて、

例えばボディの真ん中の十字のスジが入っているプレートは
スーパーで売っている豆腐の容器を
型取りして使ったり、

後方のパイプはピアニカのホースを短く切って使ったり、

胴体から突き出た巨大なマフラーは
短くなった鉛筆に装着する「延長ホルダー」を
改造して使っています。

まぁとにかく、使えそうなものは片っ端からくっつけて、
「架空の中の実在感」のようなものを高めていきました。

( ↓ ちなみにこれは塗装前の写真です。)

Kami-Robo

   ★     ★     ★

というワケで、チームナギナタでした。

「思春期に描いた漫画の暴露」ってのは
かなり強烈な根性試しで正直ビビっていたのですが、
結果的にちゃんと笑ってもらえたのは
嬉しかったですし、
過去と今を行ったり来たりしながら
新しい作品が作れたのは本当に楽しかったです。

今回は、今までにはなかった新鮮な感覚があったし、
ちょっと気持ちが強くなったと感じる部分もあったので、
これを機にここからまた改めて
ヘンなモノを作っていけそうな楽しい予感がありましたね。

Kami-Robo

Kami-Robo