マドロネック

206 「ライディーンの座布団」

2018年1月27日

今回は座布団のお話です。

まずはこの写真をご覧ください。

Kami-Robo

これは幼少の頃に母親が作ってくれた「勇者ライディーン」の座布団です。

Kami-Robo

Kami-Robo

もう40年くらい前の物になるでしょうか。

ずいぶん古い物です。

この座布団は捨てずに残してあって
今はウチのリビングに飾っています。

さすがにもうかなり経年劣化していて、
刺繍糸やアップリケも擦り切れていますね…。

   ★     ★     ★

少し前にTwitterにアップするために
改めて座布団の撮影をしたのですが、
その時に、自分の創作活動の傾向や好みの原点が
この座布団にあるかもしれないな、と思ったんですよね。

思い返してみると、僕は普段から
ロボットやヒーローなどの「硬そうなデザイン」のものを
柔らかい素材で作ることが多くて、
そういう好みって、もしかしたら
この座布団の影響を受けているんじゃないだろうか、と…。

改めてライディーンの座布団を見てみると、
刺繍やアップリケで表現されている柔らかい質感や
布ならではのクタッとした表現から感じられる人間味のある立ち姿が
すごく好みだな、と思うのです。

「硬さ」や「柔らかさ」
そして「格好良さ」や「可愛さ」「優しさ」などが
混ぜ合わさった感じというのでしょうか。

自分は最終的にそういうのが好きなんだろうな、と
自覚したんですよね。

もちろん、普段から様々な造形物を作る中では
プラスチックやポリパテなどの硬い素材を使うことも多く、
そういう素材も好きではあるのですが、
革とか布、紙などの方が
なんとなくしっくりくる感じがあるのです。

そこで今回は、今まで作ってきた作品の中で
「ライディーンの座布団」的な傾向のものを
ちょっとまとめてみることにしました。

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「カミロボ」

まずはやっぱりカミロボですね。

Kami-Robo

紙でパーツを作って針金を通して可動させる。

紙で作ったロボットを両手に持って
ぶつけたり、技をかけたりすると、
紙ならではの歪む感じや衝撃を吸収する感じがあって
「これは超合金やプラモでは味わえないリアリティがあるぞ!」と
子供心に思っていました。

さらに、作ったばかりの新人よりも
何度も戦わせて修理してクタクタになったベテランの方が
ストンと立たせた時の立ち姿の存在感が増すことにも、
他では味わえない「キャラクターが生きている」ような実感がありました。

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「フェルト人形」

フェルト人形はなかり直接的に
座布団の影響を受けているでしょうね。

Kami-Robo

自分の根底にはやっぱり
こういったフェルト人形のような
優しさや柔らかさを好む感覚があるのだろうな、と、
だんだんそんな事を思うようになりましたね。

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「カミロボ異素材軍団」

カミロボから派生した「カミロボ異素材軍団」では
硬さと柔らかさを兼ね備えた質感のキャラクターを
たくさん作っています。

Kami-Robo

例えばこれは便所サンダルで作った「ベンサンダー」ですが、
サンダルの適度な柔軟性と重量感、
針金で関節をギュッと固めることによるテンション(張力)が組み合わさって、
独特の「しなり」のある手触りになっています。

例えるならば、ちょっと硬めのこんにゃくのような感じですね。

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「プロレスマスク」

プロレスマスク制作でも、自分の好みは
かなり強めに出ていると思います。

Kami-Robo

プロレスマスクの場合は
一般的なマスクの風合いよりも硬く作ることで
「硬さと柔軟性を兼ね備えたヘルメット」
といった感じの感触になるように作っています。

しかし、ただやみくもに硬く重くするだけでは
逆に強度的に脆いものになるので、
布のベースに対して革の骨組みを全体的に入れることで
全体的に強靭な一体感が出るように心がけています。

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その他にもいろいろあってキリがないのですが…
特徴的なものを紹介すると、
例えば「バッグ」とか

Kami-Robo

ダンボールで作った「着ぐるみカミロボ」とか、

Kami-Robo

自分で描いたデザインをプリントしてもらった「こいのぼり」なども
「硬そうなデザインのものを柔らかい素材で作った系」の造形になるでしょうね。

Kami-Robo

あと、紙を貼って仕上げたプラモデルも
そういった感覚の仲間になると思います。

Kami-Robo

プラモデルは好きなのですが
プラモ独特のカリンカリンした質感がちょっと苦手で、
紙を貼って仕上げたら
なんだか触り心地が良くなってとてもシックリきましたね。

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…というワケで、ライディーンの座布団をきっかけに
最近思ったことを書き連ねてみました。

意識的にやっている事の中にも
なんとなく無自覚だったりする事もあって、
そういう部分を振り返って再認識してみると
モノの見え方がまたちょっと変わってくるのかな、と
最近はそんな事を思ったりしています。